マイルの使い方教室【JALマイル丸分かり編】

MENU

マイルの使い方教室【JALマイル丸分かり編】

今回はマイルの使い方をしっかりとご説明いたします。マイルはちょっと興味あるけど、なかなか手が出せない、わからないという方、今回の記事を読むことでやってみようと1歩踏み出せると思います。今まで知らなかった、知ろうとしなかったマイルの使い方はいくつか方法があるので、自分に合った方法を見つけて楽しんでください。また使い方によってマイルの価値が変化することがポイントです。

JALマイルとは

JALマイルとはJAL(日本航空)で使えるポイントのようなものです。

基本的にはJALの飛行機に乗ることで搭乗距離に比例したマイル(ポイント)が貰えます。

このサービスは1997年から導入され普及しました。

JALマイレージバンクと言います。

JALマイレージバンクの詳細

JALマイレージバンクとは、貯めたマイルを管理して航空券や電子マネーなど様々な特典サービスと交換できるマイレージプログラムです。

マイルを貯めるためのカードを発行することができ、入会金や年会費は無料です。

誰でも入会できます(赤ちゃんもOKです)

  • 注意 フライトマイルが貯まるのは座席を購入(幼児料金)した場合です。

JALマイルの期限

期限は36ヶ月(3年)です。

知らぬ間に期限を過ぎてしまうと失効となり使えなくなります。

有効期限があるポイントも期限過ぎてしまったという残念な経験を何度もしている方は注意が必要です。

マイル失効の回避方法は、いくつかありますがこちらは別の記事でご紹介いたします。

JALマイルのオススメの使い方7選

JALマイルの使い方は特典航空券に交換するだけではなく、いくつもあります。

マイルは使い方によって、マイルの価値が変動します。

つまり使い方によって1マイルあたり価値がいくらになるのかをしっかり計算することで、JALマイレージバンクを最大限フル活用することができます。

今回はその中でも特に知っておきたい7つの方法をご紹介いたします。

特典航空券に交換

はじめに思いつくマイルの交換先はやっぱり特典航空券(無料の航空券)です。

基本的な使い方であり、最もお得な使い方でもあります。

なぜお得になるのかを知っているのと知らないのでは、これからの旅行ライフを左右すると言っても過言ではありません。

特典航空券にも種類があるのでそれぞれ解説していきます。

JALグループ国内線特典航空券に交換

片道6000マイル、往復12000マイルから交換可能です。

※2021年10月31日から国内線旅客施設使用料が出発・到着空港それぞれに対して100〜440マイル追加で必要です。

区間片道必要マイル+施設使用料往復必要マイル+施設使用料
A区間6000マイル12000マイル
例1)羽田〜関西空港6000+290+260=6550マイル12000+580+520=13100マイル
B区間7500マイル15000マイル
例2)羽田〜札幌7500+290+270=8060マイル15000+580+540=16120マイル
例3)羽田〜那覇7500+290+120=7910マイル15000+580+240=15820
C区間10000マイル20000マイル
例4)羽田〜石垣10000+290=10290マイル20000+580=20580マイル
  • 2021年8月28日の運賃で計算してみると1マイル2円以上の価値になります。

片道の大人普通運賃28,830円 28,830円÷6550マイル 1マイル=4.4円

片道の特便運賃  15,730円 15,730円÷6550マイル 1マイル=2.4円

  • 2021年8月28日の運賃で計算してみると1マイル4円以上の価値になります。

片道の大人普通運賃41,160円 41,160円÷8060マイル 1マイル=5.1円

片道の特便運賃  33,960円 33,960円÷8060マイル 1マイル=4.2円

  • 2021年8月28日の運賃で計算してみると1マイル4円以上の価値になります。

片道の大人普通運賃49,410円 49,410円÷7910マイル 1マイル=6.2円

片道の特便運賃  37,310円 37,310円÷7910マイル 1マイル=4.7円

  • 2021年8月28日の運賃で計算してみると1マイル5円以上の価値になります。

片道の大人普通運賃70,490円 70,490円÷10290マイル 1マイル=6.8円

片道の特便運賃  57,490円 57,490円÷10290マイル 1マイル=5.5円

ここまで調べてみると国内線は遠くへ行けば行くほど、1マイルの価値が上昇します。

マイルを上手く使うことによって価値を上げていきましょう。

※運賃は日々変動がありますので、必ず上記のようになるという保証はありません。

ご自身で確認をお願いいたします。

JAL国際線特典航空券に交換

片道7500マイル、往復15000マイルから交換可能です。

※マイルの他に「燃油特別付加運賃」や「航空保険特別料金」と出入国税、空港使用料など各種手数料がかかります。

下記に例1としてハワイの往復した場合座席によって必要マイルが変わります。

また座席によって1マイルあたりの価値が変化します。

ファーストクラス192万なんて普通の会社員の立場からすると、ほとんどが不可能に近い金額でしょうが、マイルだと可能性はあります!

みなさんも夢のファーストクラス目指しましょう!

例1)羽田〜ハワイ 2021年9月 

座席クラス・運賃種別往復必要マイル往復運賃1マイルの価値
エコノミー・Standard40,000マイル88,000円2.2円
プレミアムエコノミー・Standard60,000マイル224,000円3.7円
プレミアムエコノミー・Flex60,000マイル644,000円10.7円
ビジネス・Semi-Flex80,000マイル591,000円7.3円
ビジネス・Flex80,000マイル873,000円10.9円
 ファースト・Flex100,000マイル1,928,000円19.2円

※航空券には座席クラス、運賃種別、予約クラスによって分類されています。この表の通り運賃種別(予約変更や払い戻しなどの可・不可、手数料ありの違い)によって同じ座席クラスでも料金が変わります。

提携航空会社特典航空券に交換

ワンワールド アライアンス加盟航空会社を中心に多くの提携社の航空券に交換ができます。

アラスカ航空アメリカン航空ブリテッシュ・エアウェイズ
キャセイパシフィック航空フィンエアーイベリア航空
マレーシア航空カンタス航空ロイヤル・エア・モロッコ
ロイヤルヨルダン航空S7航空スリランカ航空
エールフランス航空バンコクエアウェイズ中国東方航空
エミレーツ航空ハワイアン航空大韓航空
LATAM航空Vistaraジェットスター・ジャパン

どこかにマイルで特典航空券に交換

「どこかにマイル」はJALがオススメするどこかに格安で行ける新しい旅行サービスです。

ポイントは3点です。

  • 往復6000マイルで、通常の半分のマイルで特典航空券と交換できます。

1マイルあたりの価値が4.8円〜13.6円になります。(上記国内線の例1〜4より)

  • 同行者も一緒に予約でき、出発時刻なども時間帯を選択可能です。
  • 行き先はどこになるかわからないというのが楽しみで、ワクワクするという方はクセになります。

予約の際に4つの候補が出てきますのでその中から3日以内に決定した行き先がJALから連絡がきます。

eJALポイントに交換

「eJALポイント」はJALの航空券(国内・国際)、海外・国内ツアー代金、JALダイナミックパッケージ(国内)、おともdeマイル割引(同行者のみ)、税金や燃油サーチャージを支払うことができる電子ポイントです。

マイルから交換するには「JALのウェブサイト」で行います。

電話やカウンターではできませんので注意が必要です、

eJALポイントに交換するメリット

メリットは3点あります。

  • 有効期限は「特典交換を行った日の1年後の同月末」です。

マイルが失効する前に交換すればマイルの期限が1年間延長になります。

また、期限内に追加で交換すれば全てのeJALポイントの有効期限が更新されますので、毎年交換をし続ければマイルは実質無期限となります。

  • eJALポイントは5000マイルから交換可能です。

5000マイル→5000ポイントになるのですが、実は1万マイルを交換すると15000ポイントになります。

1.5倍です。1万マイル単位の交換がお得な交換方法です。

  • 1ポイントから有効活用できます。

マイルは必要マイルがないと特典航空券には交換できませんが、eJALポイントは1円単位で使うことができます。

特典航空券との比較

特典航空券とeJALポイントの違いは3点です。

  • 特典航空券ではフライトマイル、LFY ONポイント(FOP)は積算されませんが、eJALポイントで購入した航空券は、どちらも積算され貯まります。
  • 予約しやすいのはeJALポイントです。

特典航空券には利用制限期間がありますがeJALポイントにはありません。

ポイント数が足りない場合も差額をクレジットカードで航空券の購入ができます。

  • 国内JALダイナミックパッケージであれば、航空券、ホテル、オプションを組み合わせてツアーを作ることができ、オプションにはレンタカー・食事・体験などが含まれるので旅行の全てをeJALポイントで支払うことができます。

eJALポイントはマイルを無駄なく使える使い道の一つです。

ただ1マイルあたりの価値を1円〜1.5円前後になりますが特典航空券よりも航空券の予約がしやすくなります。

eJALポイントに交換するデメリット

eJALポイントは購入金額にポイントが満たない場合、差額分はクレジットカードで支払わなければならないです。

また払い戻しはeJALポイントが戻ります。

その際に「払い戻し手数料」は差し引かれます。

JALクーポンに交換

JALクーポンは航空券だけでなく、ツアー代、ホテル代、飲食代など幅広く使えます。

10000マイルがJALクーポン12000円分に交換できます(1マイルあたりの価値は1.2円です)。

有効期限が短いので注意が必要で、引き換えを申し込んだ受付日の翌月から13ヶ月後の月末です。

座席のアップグレードに使う

空の旅の快適さは、座席の違いにあります。

マイルを座席アップグレードに使うことができますので、より快適な旅を望む方は必要となるでしょう。

国内線でクラスJにアップグレード

クラスJは当日席が空いていればプラス1000円でアップグレードできます。

またマイルでは搭乗当日アップグレードできませんが、予約時は2000マイルで可能です。

国際線でプレミアムエコノミー、ビジネス・ファーストクラスにアップグレード

例1)ハワイの場合

アップグレードの座席必要マイル数
エコノミー→プレミアムエコノミー15000マイル
プレミアムエコノミー→ビジネス25000マイル
ビジネス→ファースト30000マイル
  • 搭乗当日に空港でお金を支払ってアップグレードできるのは、エコノミーからプレミアムエコノミーのみです。

料金は40,000円で、1マイルあたりの価値を計算すると2.6円になります。

電子マネーやポイントに交換

マイルを電子マネーやポイントに交換する際は10,000マイル以上で交換しよう。

少ないマイル数だと交換率が50%になってしまうものもあるため注意が必要です。

2021年9月現在はWAONとFamiPayがキャンペーン中です。

マイル交換先マイル交換率
WAON10,000マイル→11,000円相当(2022年3月31日まで)
Suica10,000マイル→10,000円相当
Ponta10,000マイル→10,000ポイント
dポイント10,000マイル→10,000ポイント
Amazonギフト券10,000マイル→10,000円相当
FamiPayギフト特典10,000マイル→11,000円相当のギフトコード(2021年9月1日〜30日まで)
スターバックス10,000マイル→10,300円相当チャージ

お得な商品に交換

下記の3つのサービスはカタログギフトみたいな感覚でマイルと商品・サービス・体験などを選んで購入することができます。

マイルだからこそ、いつもより贅沢に使うことができるのではないでしょうか?

  • JALとっておきの逸品で交換
  • JALふるさとからの贈りもの
  • JMBワールドマーケットプレイス

JALマイルで寄付!

貯めたマイルを自分のためにではなく誰かのために使うことができます。

JALチャリティマイルに参加

様々な活動がありますのでホームページで確認をお願いします。

今までの実績を下記に記載します。

チャリティ名マイル数チャリティ寄付先
「令和2年7月豪雨被害」被災者支援マイル11,328,500マイル社会福祉法人 中央共同募金会
SKY BATON 東北応援チャリティ・マイル第7弾「チャンス・フォー・チルドレン」3,171,000マイル公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン
「首里城」再建支援マイル16,896,000マイル沖縄県「首里城火災復旧支援寄付金」
「令和元年台風19号被害」被災者支援マイル6,469,500マイル社会福祉法人 中央共同募金会
「令和元年台風15号被害」被災者支援マイル2,739,000マイル社会福祉法人 千葉県共同募金会
「ピンクリボン」チャリティ・マイル627,000マイル一般社団法人JBCRG
「ノートルダム大聖堂」再見支援マイル1,962,000マイルフランス財団

JALネクストアスリートで応援する

次世代のスポーツ選手を応援するプログラムです。

非常に幅広いスポーツを応援することができます。

JALホームページではどれくらいのマイル数が応援として集まっているか、何人の人が応援しているかわかります。

どれに交換するのが一番お得なの?【使い方比較】

ここまでマイルの使い方を説明してきました。

マイルも使い方次第で、人生を豊かにすることができます。

FPが教えるお得なマイル教室では、「お得」という文字を大事にしていきたいので、こちらでまとめます。

最初に説明した通りマイルの使い方によって、1マイル辺りの価値が変動しますので、それを軸に比較していきましょう。

順位使い方1マイルあたりの価値
1位JAL国際線特典航空券(ハワイ)2.2〜19.2円
2位どこかにマイル特典航空券4.8〜13.6円
3位JALグループ国内線特典航空券2.4〜6.8円
4位国際線座席アップグレード2.6円
5位eJALポイント1.5円
6位JALクーポン1.2円
7位WAONとFamiPay(期間限定)1.1円

まとめ

今回は使い方を1マイルあたりの価値という軸で説明をしてきました。

上記の表からも分かる通り、価値が変動するところが面白いところです。

ただメリット・デメリットがありそれをしっかり考えた上で、あなたのライフスタイルに合った使い方をしていきましょう。

今回は提携空港会社の特典航空券までは対象を広げることはできなかったですが、別の記事で紹介させていただければと思います。

また、マイルの寄付には価値が付けることができませんので、もしかしたら1位以上の価値になるかもしれません。

ぜひ皆さんもマイルの価値を高めて使っていきましょう。

この記事の監修者

「FPが教えるお得なマイル教室」清水洸一

ファイナンシャルプランナー 清水洸一(しみずこういち)

1983年愛知県岡崎市生まれ。同志社大学卒業後、大手証券会社、外資系銀行、生命保険会社で日本FP協会認定ファイナンシャルプランナー(AFP)として活躍。
貯蓄からマイル・ポイント、節約術、保険の見直し、資産運用(株式・FX・NISA・iDeCo)、ライフプラン、相続に至るまで幅広く様々な相談に応える。
「FPが教えるお得なマイル教室」代表