一人暮らしをしている人だけでなく、すべての人にとってお金はとても大切なものです。
今、使っているお金を制限すれば、今しかできないことができなくなるかもしれません。
しかし、あるお金を全部使っていると将来に対する貯えを失うことにもなってしまいます。
そこで上手にお金を使うために賢い節約術をマスターしましょう。
ここでは、一人暮らしの人だからこそできる賢い節約術を紹介します。
一人暮らしの賢い節約術の特徴

一人暮らしの節約術と言っても家族連れの節約術とは何が異なるのでしょうか。
まずは、一人暮らしの特徴をつかみ、節約に向けての準備をしましょう。
一人暮らしと家族連れのお金の流れの違いは
「一人暮らし」と「家族連れ」の2つにおいて、お金の流れにはどんな違いがあるのでしょうか。
支出先数の違い
当たり前ですが、一人と家族とでは、生活する人数が違います。
人にもよりますが多くの場合、出ていくお金の先が異なります。
一人暮らしでは、支払い先が少ないため、節約できる対象も少なくなります。
支出総額の違い
一般的に家族で生活をしている人数が、多ければ多いほど支出が増えていく傾向があります。
一人暮らしは家族暮らしに比べて、支出そのものが少ないため、節約効率が良いものとそうではないものが生じます。
支出計画の作りやすさの違い
一人暮らしの場合は、家族暮らしに比べて、使うお金は自分のためということが多く、突発的な支出は生じにくい傾向にあります。
人の予定に左右されにくいので、支出の計画が作りやすく、実行しやすい特徴があります。
現状を把握する
節約をするといっても、どこを節約すれば良いのか分からないのではないでしょうか?。
節約するにあたり、最初にしなければいけないのが現状の把握です。
まず1か月にどの程度のお金を使っているのか把握をしましょう。
家計簿をつけることによって、どんなお金の使い方をしているのか分かります。
家計簿をつけるときのポイントは、細かい金額まで計算するのではなく、ざっくりとした金額で、項目ごとに分けて把握することです。
項目は「食費」「居住費(家賃やローン)」「日用品費」「公共料金(電気・ガス・水道など)」「小遣い」「通信費」「遊興費」です。
自動車を持っている人であれば「自動車費」(車検や保険料など)として月あたりにかかるコストを計算しておきましょう。
そうすることで1か月あたりどのくらいの金額を使っているのかが見えてきます。
余裕があれば2・3か月分のデータを持っておき、平均値を出しておくのも良いでしょう。
インターネット上には、家計簿を簡単に作成することができるテンプレートがありますし、スマートフォンやタブレット端末で利用することができるアプリにも家計簿作成可能なソフトもあります。
オンライン上で使えるソフトは、各項目の設定や入力後の自動計算も簡単にできるので便利です。
支出の分析(固定費とそれ以外に分けて考える)
一人暮らしでも家族連れでも、節約を行う前にやらなければいけないことは、支出について分析することです。
そこでまずは、固定費とそれ以外に分けてから節約方法を考えていきます。
固定費 | 「家賃」「保険」「自動車維持費」「通信費(スマートフォン代やWiFi維持費)」「電気」「ガス」「水道」など |
固定費以外 | 食費や遊興費など |
目標立ての必要性「なぜ節約するかを考える」

節約すると言っても何のために節約をするのか、目標がなければ継続していくことは簡単ではありません。
「○○万円の貯金を作る」
「貯めたお金で旅行に行く」
このように節約をする目的をはっきりさせることで、やる気を出したり、様々な誘惑に負けないようにすることもできるでしょう。
節約目的で多いのが「貯金」しかし失敗も多い
節約の目的として多い理由が「貯金」です。
しかし、節約を失敗した人が立てた目標で最も多いのが「貯金」でもあります。
ではなぜ、「貯金」という目標は失敗しやすいのでしょうか。
理由の一つとして、「貯金」という目的が漠然としたはっきりしないものということが挙げられます。
ただ、お金を貯めても満足できる人はあまり多くはありません。
それよりも「貯金して何をするのか」など、より具体的で明確な目標、できれば目標金額まではっきりとしていると節約に対する意欲が高まる傾向にあります。
達成度は適宜確認できるよう見える化する
例えば、「1年後に海外旅行へ行くための節約をして1年で20万貯める」という目標を立てるとします。
しかし、最初はテンポよく貯金できたとしても、途中から気持ちが続かなくなり、途中で断念したり、貯金を別のことに利用してしまったりしてしまうことがあるかもしれません。
そこで達成度を見える化し、短いスパンで達成できているのか確認できるようにします。
例えば、前述のような目標であれば、年間20万とするのではなく「月に約1万5千円」「半月で8千円」というように短いスパンの達成目標を立てます。
そして、実際に節約をしてみて「半月で8千円」という結果が出ているのか検証し、改善を行います。
いわゆるPDCAサイクルを取り入れることによって節約に対する意識を常に高めておくことがポイントなのです。
比較的簡単な節約術5選

ここからは実際に一人暮らしの人が行うと良い賢い節約術をご紹介します。
まずは、比較的簡単に行うことができる節約術から紹介します。
1.固定費の削減から固定貯蓄を作る
節約で成功する・目標を達成する方々は、残ったものを貯蓄に回すという考えよりは、先に取り出して残ったお金で生活をするという傾向があります。
そこで、一番簡単で貯金枠を作り出しやすいのが「固定費の削減」です。
固定費は毎月掛かってくる費用で、ここを削減できれば、その分貯蓄に回しても今の生活スタイルを変えることなく貯蓄ができるでしょう。
しかし、固定費の代表格である「家賃」「保険」「自動車維持費」「通信費(スマートフォン代やWiFi維持費)」「電気」「ガス」「水道」の中で、「家賃」「電気」「ガス」「水道」は基本料金もあり、削減しにくい部分と言えます。
また「家賃」は家賃が安いところへ引っ越しを行えば下がりますが、引っ越しにはそれなりにコストが掛かることなど鑑みると長期間の目標でもない限りあまり効果は発揮しないでしょう。
2.保険の見直しは簡単で手軽
固定費の節約を考えるのであれば、まずは保険の見直しを行ってみてください。
実は自分が入っている保険にはどんな補償がついているのかを理解していない人が意外にも多くいます。
また、最近ではネット型保険に代表されるように、同じようなプランでも安価な保険が販売されています。
条件付きで保険料が安くなるようなプラン(自動車保険の距離が少ないと安くなるプランや年齢条件ありの安いプランなど)もあるため、一度いろいろな保険会社を比較してみると良いでしょう。
インターネットが普及したことにより保険もネット販売が主流になったため、他の保険会社との比較も「比較サイト」を利用することで簡単にできます。
3.節約ポイントがいっぱいある自家用車の維持
自家用車を保有することは非常にお金が掛かることです。
多くの人は購入時の費用に目が向きがちですが、それ以外にも「自動車税」「車検代」「ガソリン代」「駐車場代」などが掛かります。
これらを月割にしてみると、実は普通乗用車でも毎月3~4万円程度のコストが掛かっていることになるのです。
特に都市部などで駐車場代が高ければもっと値段が上がることになります。
交通の不便な場所でどうしても自家用車がなければ生活をできないという人は維持する必要があります。
しかし、週末だけしか乗らないという人であれば、自家用車を持たずにカーシェアやレンタカー利用に切り替えるのも一つの方法です。
家族がいれば移動の負担が大きいので自家用車がいるということもありますが、一人であれば自由に動くことができます。
自家用車を持っている人は、維持コストが毎月どの程度かかっているのかを計算して、それを節約できるのであれば、節約すると他に回すお金が生まれるのです。
4.通信費の削減策を考える
インターネット、スマートフォンやWiFiルーターなどもそれなりにコストが掛かります。
しかし、昨今において通信環境は、もはや日常生活に欠かすことができないものであるとも言えます。
そこで、通信環境を変えずにいかに安く済ますことができるかを考えます。
例えば毎月のスマートフォン代が1万円前後の人は格安のSIMを利用したり、キャリアの格安プランに乗り換えたりすると、半額程度に抑えることもできるでしょう。
また自宅にWiFiがある人は、大手のキャリアが販売している大容量プランだとデータ容量が余りがちです。
毎月の通信量がいくつで、どの程度余っているのか確認し、節約できる容量があれば、プランの乗り換えをすると良いでしょう。
また、固定回線を同時に保有している人向けの節約術として、スマートフォンの契約と固定回線の契約をセットにするのも一つです。
大手の通信会社とスマートフォン契約している場合には、電話だけでなく電気などもセットにすると安くなるプランを販売しています。
実際に安くなるのかどうかは見積もりを取る必要がありますが、見積もりは基本無料ですので、一度見積もりを取ってみる価値はあるでしょう。
大型ショッピングセンターなどの相談会であれば気軽に入って話を聞くこともできます。
その際には、自分の通信料、電気代などが分かる資料を持っておくと良いでしょう。
5.貯金は先取りで、残りを予備費に充てる
最後の節約術は貯金のやり方です。
よくあるのが、1か月を過ごして余った部分を貯蓄に回すというやり方ですが、この考えやり方はあまりおすすめできません。
理由として、下記2点が挙げれらます。
- 余った分という考え方をすると、最後に余裕が生まれ無駄に使ってしまうことがある
- 貯金の計画を立てにくくなる
貯金は計画的に行わなければ、なかなか貯めることができません。
そこで「貯金=固定支出」と考えて、固定費の中に入れ、最初に別口座に動かします。
このとき、節約によって固定費の削減ができていれば、削減した部分を貯蓄に回すことで、今の生活水準を落すことなく、節約生活を送ることができます。
こつこつ取り組みたい節約術5選

固定費の削減ほかにも、一人暮らしであれば様々なところで節約できるポイントがあります。
ここでは、固定費以外の部分で節約できるポイントについて紹介します。
1.食費を見直す
節約術と聞いて真っ先に思い浮かぶのが食費の節約ではないでしょうか。
確かに食費は生活費の中の大部分を占めており、ちょっと意識や手をかけたりすることで節約に繋げることができます。
例えば、「自炊」です。
毎日とは言いませんが、これまで一人暮らしでほとんど自炊をしていなかったのであれば、自炊に変えるだけでかなり変わるでしょう。
これは、持ち帰り用として販売されているものには容器代や人件費などが含まれているためです。
特にデリバリーを利用すれば、さらに送料が乗ってくるので節約とは真逆となります。
しかし、いきなり自炊をするといっても、やったことのない人にとってはレベルが高く感じるかもしれません。
そんな方はスモールステップで実感しながら始めてみましょう。
例えば「まずは週に1日から」「そして週に2日」など順に始めていきます。
自炊は、ある程度やらないと効果が実感しにくい節約術です。
週に1回程度では、買い物をするのとほとんど変わりません。
効果が実感できるのは「作り置き」ができるようになってからです。
食材をまとめて購入し、調理して数日かけて利用する。
これが最も効率の良い節約術なのです。
はじめのうちは、うまく自炊の計画を立てることができず買った食材を無駄にするようなこともあるかもしれませんが、ある程度慣れてくると計画を立てることができるようになります。
インターネットで節約レシピなどを探すと、手が込んでいて難しく感じるものが多いかもしれません。
最初のうちは全てを自炊するのではなく、「自炊と惣菜の組み合わせ」というようにできる範囲で自炊するようにしましょう。
2.タイムセールや曜日イベントは見逃さない
タイムセールの利用や曜日で行われる割引イベントは節約術の基本であるため、見逃すことはできません。
新聞をとっていれば広告が入ってきますが、とっていなくてもある程度、同じ店に通うことでタイムセールや割引の癖が見えてきます。
どんなものが割引されやすいかを知ることで自炊のメニューを決めることができるようになれば節約の達人の域に入ってきていると言えるでしょう。
一人暮らしなので大量購入をして安くなるようなお店ではなく、1つ1つが安くなるお店を探しておくと良いです。
3.コンビニエンスストアの利用はできるだけ避ける
どこにでもある24時間営業のコンビニエンスストアは一人暮らしにとって便利で強い味方といえるでしょう。
ちょっと寄り道して好きなものを買ってしまうという人もいるかもしれませんが、節約を行いたいのであれば、できるだけコンビニエンスストアの利用は避けましょう。
なぜならコンビニエンスストアは基本的に「定価」での販売であり、他のお店に比べると高めに値段設定されていることが多いからです。
その代表格として飲料が挙げられます。
ジュースや水、お茶といったものは生活に欠かすことができませんが、これを一般的なスーパーとコンビニエンスストアを比べるとそれなりに値段の差があります。
500mlのペットボトルのお茶がコンビニでは160円、同じ商品でもドラッグストアなどでは70円というケースもあります。
このようにコンビニエンスストア、自販機は高めの値段設定になっているという意識を持ちましょう。
一人暮らしであっても、飲料系は日持ちするので、安いところでまとめて買っておき、自宅で保管しておくと良いでしょう。
また、お茶や水だけでなく、アルコール類にも同じことが言えます。
4.クリーニングに出す量を減らす
一人暮らしをしていると料理の次に面倒と感じてしまう項目で多いのが「洗濯・掃除」です。
洗濯に関しては一人の場合、量が少ないので自分でやるのではなく、クリーニングを利用する・コインランドリーを利用してしまう人もいるのではないでしょうか。
実はこれも節約できるポイントです。
クリーニングにしても、掃除にしても「やってもらう」というのはお金が掛かります。
しかも、掛かるコストを時給換算にすると高額であることも多いです。
そのため、これもできる範囲は自分でやってみましょう。
家族や親しい間柄でもない限り、基本的に誰かにタダでやってもらうことは難しく、お金を払ってやってもらうか自分でやるしかありません。
そこで、「時間に余裕のある時に行う」「できる範囲でやる」という考え方で節約を実践していくことが長続きします。
5.節約のための投資を惜しまない
節約のためにお金を使うというのは変な感じがするかもしれませんが、初期投資を行い、ランディングコスト(維持費)を抑えるという考え方もできます。
例えば、家電製品でいうと「冷蔵庫」です。
自炊をして作り置きするのであれば、冷蔵庫はかならず必要です。
冷蔵庫は安価な物から高価なものまでピンキリですが、消費電力量など大きく違いが出てきます。
ただ安いものを購入するのではなく、初期投資とそれに伴う利益をよく考えて投資していくのも賢い節約術の一つです。
お金を増やす節約術3選

節約術はお金を使わないようにすることが全てではありません。
使えるお金を増やすというのも節約術の一つと言えます。
お金を増やすといっても働いている量を増やして収入を増やすのではなく、生活の仕方を少し変えてお金を増やすものです。
ポイントカードやクーポンの利用が分かりやすい例です。
次に、日常生活のちょっとした工夫でできるお金を増やす節約術を紹介します。
1.ポイントカードの利用で節約
お金を節約する際に一番簡単なものがポイントカードではないでしょうか。
ポイントカードはいろいろなお店で発行されており、ポイントを貯めることによってポイント割引や商品と交換することができます。
節約術の定番アイテムですが、ポイントカードは上手に貯めていかないと失敗してしまうことがあります。
特に財布の中がポイントカードだらけになりやすい人は要注意です。
賢くポイントカードを利用するために次のことを意識しましょう。
- ポイントカードは持っても5枚まで
- できるだけポイントは集約する
- ある程度貯まったら利用する(500~1,000円程度)
- 普段利用するお店を決めておく
利用するお店はある程度固定したほうが割引セールの情報をつかみやすいと紹介しましたが、ポイントカードも同じことが言え、同じお店で購入することでポイントが貯めやすく、より使いやすくなります。
ポイントカードの失敗で一番多いのが、複数貯めた結果、使えずに終わってしまうことや貯めていたことも忘れてしまうというケースです。
こういったことにならないようにできるだけ集約して、貯まったら使うことも忘れないようにしましょう。
2.クレジットカードの利用で節約
クレジットカードを持つとお金を使いすぎてしまうと思うかもしれませんが、クレジットカードで支払いをすることによってカード会社のポイントがもらえます。
概ね1%前後のポイントバックですが、このポイントは1ポイント=1円になるものが多く、商品購入費用の一部が還元されます。
クレジットカードと言っても様々な種類がありますが、選ぶ際のポイントとしては3つあります。
- よく利用するお店のカード
- 年会費が無料
- ポイントの還元率が良い
つまり楽天市場を頻繁に使うのであれば「楽天カード」がおすすめと言うことになります。
ここでもポイント同様にやってはいけないのが、複数のカードを保有してポイントが散らばってしまうということです。
また複数のカードを持つと金銭管理がやりにくくなるので1枚程度にしておくのが無難です。
3.ポイントサイトの利用で節約
ポイントサイトとは、特定のサイトを経由してショッピングをするとポイントをもらうことができるもので「ハピタス」や「モッピー」が有名です。
サイトに登録しておき、そこの広告から買い物をするだけでポイントが還元されます。
オンラインショッピングの多い人であればポイントを稼ぎやすく、「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」などが掲載されています。
ポイントの還元率は広告によって異なりますが、「1%~」が多い傾向です。
貯まったポイントは電子マネーや銀行振り込みで現金に交換することも可能です。
ポイントサイトの良いところは、ポイントを二重取り、三重取りできる点です。
例えば「モッピー経由で楽天市場で買い物」をすると、「モッピーのポイント」「楽天のポイント」「クレジットカードのポイント」の3つを獲得することができます。
合わせると購入額の3%以上が還元され、ただ商品を購入するよりもポイントをもらうことができます。
これらは後々商品購入するときに利用できます。
まとめ
一人暮らしをすると身の回りのことをサポートしてくれる人がいないので、どうしても外注に頼りがちになるかもしれません。
しかし、外注するということはコストがかかります。
役割分担もできないので、負担をお金で買うという方法になりがちです。
そこで、「できるところだけやってみる」ことが節約術になります。
最初は負担が大きく感じるかもしれませんが、やり始めるとコツを覚え、できることが増えていきます。
できることを自分でやってコストカットをすること、生活をしながら資金を増やせるチャンスを生かすことが一人暮らしの賢い節約術です。